RA東京「第61回SSC杯関東大会」に参加して
2014年8月31日 市川鋼一
NPO法人東京都サッカー審判協会(RA東京)は、2014年8月21日、
大井埠頭中央海浜公園 第1球技場で行われた
「第61回SSC杯関東大会」の運営に審判として参加しました。
日時:2014年8月21日(木)
場所:大井埠頭中央海浜公園 第1球技場
参加メンバー:長坂幸夫会長、協力審判員9名
協力審判員:
(高学年担当) 吉田豊宏、青木伸彦、市川鋼一
(中学年担当) 佐伯忠彦、早嵜和幸、久世健太郎
(低学年担当) 金田良行、田倉敏夫、加藤慎一
大会スタッフ審判とRA東京審判団
大会は、晴天、朝8時には気温30度を超える猛暑の中、開催されました。
今回第61回大会より、低学年、中学年、高学年の全カテゴリーとも8人制の試合形式を採用。
8人制に移行したメリットを期待しての大会となりました。
審判は4人制、各カテゴリーとも主審をRA東京審判団、副審と第四審判を大会スタッフが担当しました。
前回から始めた大会スタッフへの審判実技講習会、今回は「オフサイド」をテーマにして実施されました。
RA東京審判団がオフサイドのプレーを演出してスタッフが判定するという実践をイメージできる内容でした。
スタッフから積極的に質問がでるなど、参加型の良い講習会になりました。
打ち合せでは、8人制になったことで変更になる交代の手続きを確認。
プレー中でも交代エリアから交代できることを周知しました。
また、「全力を尽くす、お互い助け合う、フェアに戦う、仲間を大切にする、
サッカーを楽しむ環境を与えてくれる人に感謝している」などを感じたならば、
積極的にグリーンカードを示して褒めることも確認して審判に臨みました。
選手の数を11人から8人にすると必然的にボールに触れる回数が多くな
り、プレーの機会が増えると言われています。
今大会のピッチサイズも8人 制に適したサイズであり、出場選手それぞれが多
くボールに触れ、
11人制に 比べて格段にプレー経験の回数が増えていると思います。
前回まで実施していた11人の場合、中盤でボールをキープしてもゴールまでは相手選手が4~6人はいて、
そこでつぶれる場面が多くみられました。今年の8人制ではGKを除けば7人、
ボールをキープした時に相手選手が2~3人程度と言う状況が頻繁に訪れていました。
これによりパスやドリブル、シュートなど狙いを持ってプレーすることができ、状況判断やプレー選択の種類も増えていると思います。
8人制への移行は選手の成長において大きなメリットになったと思いました。
この大会はランニングタイムを採用しています。
交代エリアからプレー中でも交代できることでタイムロスは減り、プレー時間の確保にもつながりました。
そして審判においてはオフサイドラインのキープやオフサイドの判定など、
スタッフの先生方の審判技術も回を重ねるごとに向上していると感じました。
表彰式で長坂会長は
「8人制になったことでスペースもでき、パスやゴールに向かうプレーもたくさん出てエキサイティングな試合が多かった。
サッカーの技術を身に付けるための一歩前進した大会になった。」と、話されました。
表彰式 長坂会長の総評
今大会が8人制で実施した第一回目となりました。
プレーヤーズファーストの環境でこの大会が更に発展していくことを期待します。
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グリーンカードのその先に 久世健太郎
秋の気配は程遠く、蝉が活発に鳴く大井第一球技場は、正に夏休みのサッカー大会となりました。
小学生のサッカー大会は、保護者の熱い応援や熱心な指導者の声がグランドに響き、蝉に負けんとばかりに、飛び交っていました。
選手は暑さに負けず汗を飛ばしながら、一心不乱にボールを追い、その姿にこちらまで元気を貰いました。
審判として、素晴らしい大会に協力出来たことは、とても感謝の気持ちでいっぱいです。
だからこそ、冷静な判断、冷静なジャッジでいい試合を演出したいと思います。
素晴らしいプレーや紳士的行為には、審判としてグリーンカードで応えてあげたいとも感じます。
私がグリーンカードを出したシーンは、ぶつかった選手に相手チームの選手が手を差し伸べて、起こしてあげるというものでした。
酷暑の中、ましてや負けている状況なのに、その行為を選択したことはとても清々しく、一緒に試合に関わっている者として誇りに思います。
小学生以外でも見習って欲しいシーンでした。
私は1種でも選手としてプレーしていますが、もはやこのシーンは選手としてというよりも一人の人間として素晴らしい行動だと思います。
このようなプレーが全カテゴリーにも浸透し、それがフットボールの普及や発展につながればと心より思います。
フットボールには、人生を学べる要素がある。そんなシーンに携われることは、一人の人間として、幸せに感じます。
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