第１１条 - www.ratokyo.jp

ルール　Q&A　第１１条　オフサイド

以前、副審をしている際に発生した事象です。
後方からのロングボールをオフサイドポジションにいた攻撃選手と、守備チームのキーパーが向かい合う形でボールを追いかけ合いました。
その時はキーパーにはある程度余裕があると判断し、フラッグを揚げることはしませんでした。しかし、そのキーパーがキックミスをし、先ほどオフサイドポジションにいた攻撃選手にボールが渡りました。

この場合、
(a)オフサイドを取るか取らないかはキーパーと攻撃選手の"距離"によって変わるという解釈でよろしいでしょうか。その攻撃選手がいることで少なからず影響は出ると思います。今回、キーパーはペナルティエリアの外まで出てきました。
(b)この時の"距離"は完全に主観になるのでしょうか。
(c)また、ミスした後にフラッグを揚げるのは控えるべきでしょうか。影響の有無が明らかになるのと同時に、意図的に守備側競技者がボールを蹴ったためオフサイドはリセットされると思います。

(d)そして、その流れでゴールが決まった場合、主審を呼び、競技者や、ベンチを納得させるためにも、"主観"をすり合わせるためにも情報共有するべきでしょうか。

(a)　オフサイドポジションにいる攻撃側選手がゴールキーパーがボールをプレーする可能性に影響を与えるか否か判断しなければならないのでこのケースでは距離が重要な要素になります。実際の試合を見ていないのでどの程度の距離があったのか判りませんがボールに向かって両選手が近づいているのであればオフサイドとしてフラッグアップをお勧めします。

(b)　距離は副審の主観になります。

(d)　ここで主審を呼ぶということは混乱を招くことになりますのでそのままゴールインの合図をしてください。ただし、ここで主審を呼ばないと選手やベンチが納得しない状況ということは、最初にオフサイドと判定した方が良かった状況だったのではないかと思います。
2021.9.9

閉じる

少年の公式戦において、私が副審で実際に経験したことです。
Ａチームは、キーパーだけを残しフィールド選手全員がハーフウエーラインを越え攻撃をしていました。Ｂチームは、ＦＷの１人がＡチームのペナルティーエリア付近で逆襲を狙って待機をしていました。副審の私は、オフサイドラインであるハーフウエーライン上にいました。その状況で、Ｂチームの選手が大きくクリアしたボールが、ハーフウエーラインを越えてペナルティーエリア付近で待機していたＦＷに渡りました。私は、オフサイドの反則と判断し、ハーフウエーライン上で旗を揚げ、主審が笛を鳴らしたのを確認して、ＢチームのＦＷがボールを受けたペナルティーエリア付近の地点に走っていきオフサイド地点を指し示しました。ところが、主審は、ハーフウエーライン上からの間接フリーキックを指示しプレーを再開しました。
私は、競技規則にある「反則の起きた地点から行う」というのは,「オフサイドライン上」ではなく「直前に味方の選手がプレーをした時にオフサイドの反則をした選手がいた地点」だと解釈をしていましたが、主審の判断の方が正しかったのでしょうか。

あなたの解釈が正しいと考えます。フリーキックは反則の起きた地点から再開します。

守備側の選手が早いスピードであがった時にＦＷが取り残され、そこへクリアされたボールが来ることがあります。そのような時にルールを知っている選手は決してボールを追ったりプレーしたりしませんから、オフサイドにはならずプレーが続行されるのです。もし、その選手がボールに対してプレーすればオフサイドの反則になります。再開はその選手のいた位置から行うことになります。

閉じる

３級審判をしております。次のオフサイドのケースの試合の再開場所について教えてください。
例）　守備側チームは、ＧＫを除き全員相手チーム陣地にいる。オフサイドラインはハーフウエーラインなので、副審もハーフウエーライン上にポジションを取っている。相手競技者の１人が、守備側陣地の中間くらいで待ち伏せをし、そのオフサイドポジションにいる競技者とＧＫの間に相手陣地から相手競技者のパスが出ました。そして、攻撃側競技者は、ＧＫの方にボールを追って走り出しました。副審は攻撃側競技者がボールに触れるか、オンサイドからプレーする選手がいないと判断するまで、反則は取らないため、ゴールラインの方に走っていきます。攻撃側競技者が、ペナルティエリアイン付近でボールに触ったとします。ここで、副審は旗を揚げ、オフサイドの反則を取ることになると思いますが、さてリスタートの位置はどこでしょうか？

第11条オフサイド4.反則と罰則に「オフサイドの反則があった場合、主審は、その競技者のハーフであっても、反則が起きたところから行われる間接フリーキックを与える」とあります。反則が起きたのは攻撃側競技者がボールに触れたところなので、ペナルティーエリア付近からの再開になります。

閉じる

４級を持っており、少年サッカーの手伝いをしています。以下は、私が観戦した試合での出来事です。正しい判断をお教え戴きたく宜しくお願いします。
「意図せずゴールラインを出てしまった守備側選手とオフサイドについて」
少年サッカーでの出来事です。オフサイドラインを飛び出した攻撃側選手がＧＫと１対１になろうとしており、１人の守備側選手が全力で追いかけています。ＧＫはシュートをはじき、ボールがゴールラインに向かいましたが、戻ったＤＦがこれをタッチライン方向に蹴り、ＤＦはゴールラインを飛び出して転倒してしまいました。ボールはタッチラインには届かず、別の攻撃側選手がシュートした攻撃側選手（ボールよりも相手側ゴールに近い位置で、ＧＫの前にいる）にパスしました。主審がオフサイドの判定をし、特に問題なくリスタートしたのですが、冷静に考えると、意図せずにフィールドを出てしまったのだから、転倒したＤＦはゴールライン上にいると想定され、ＧＫの位置がオフサイドラインだったのではないかと思います。ルールブックを調べましたが、確証を得られませんでした。
競技規則に意図的に出たＤＦが警告されることが書いてありますが、上記のような意図的では無い場合も、オフサイドでは無いという判断が正しいのでしょうか？宜しくお願いします。

ご質問のことは次のように考えます。
当該の守備側競技者を警告処分とするのは、相手競技者をオフサイドポジションすることによって、攻撃側を惑わせて、パスを出させないようににしたり、シュートを躊躇させることになるからです。従って、意図的に行えば反スポーツ的行為としてアウトオブプレーを待って警告することになりますが、意図的でないと判断した時は警告しないことになります。いずれの場合でも、オフサイドの反則にはならないと判断されます。従って、ご質問の状況ではオフサイドではなかったと考えられます。ゴールキーパーとゴールラインの外にいる選手と合わせて２人と数えられるのです。たとえ転倒してラインの外へ出てしまっても、２人目の数を減らす事にはならないのです。

閉じる

攻撃側チームの攻撃が不発に終わり、オフサイドポジションにいたＦＷが、次の攻撃側の攻撃の際にオフサイドの反則を取られないために、ゴールラインの外（ピッチ外）に出て、歩いてコーナーフラッグの外を回り、タッチラインの外を歩き、ハーフウエーラインのあたりからピッチに入り、次のプレーに参加しました。この行為は、「主審の承認を得ず意図的にフィールドから離れる」ものとみなされ、警告の対象になるのでしょうか?

本ケースの場合は、「主審の承認を得ずフィールドから離れる」行為とはみなされず警告にはなりません。本ケースの行為は、その選手がピッチへの復帰の仕方を知らないために起こったと考えられます。また、その選手はピッチへ復帰して不当な利益を得ていないと見られるからです。本来ならば、選手はその地点から復帰できますが、不当な利益、例えばシュートをするなどした場合には、警告されることになります。

閉じる

オフサイドポジションにいる選手が、ボールに反応しなければオフサイドにはならないのでしょうが、その選手がボールをクリアしようとしたＤＦまたはゴールキーパーの邪魔になった場合はオフサイドでしょうか。例えば、ゴールキーパーの前に立ち視覚的に邪魔になった場合などです。

本ケースは第１１条「相手競技者を妨害する」に相当いたします。また、ゴールキーパーの視野をさえぎることも「相手競技者を妨害する」に相当します。従って、いずれもオフサイドの反則となります。

閉じる

相手選手がオフサイドポジションにいたところ、その選手に対して守備側である選手がパスをしてしまったならば、それはオフサイドの反則になるのでしょうか。また、同じ状況で攻撃側である相手選手のパスが守備側選手に当たり、オフサイドポジションにいる相手選手にボールがわたった時はオフサイドになるのでしょうか。

前段の場合はオフサイドになりません。それは最後にボールに触れた（キックした）のは守備側選手であるからです。しかし、後段の場合は最後にボールに触れた（当たった）のは守備側選手ですが、攻撃側の選手が出したパスであるので、そのパスが出た時は、既にオフサイドポジションに攻撃側の選手がいて、そこへパスが出されたのですから、たとえ、ボールが守備側選手に当たっても、「その位置にいることによって利益を得た」のですからオフサイドの反則となります。

閉じる